家庭菜園をやっていると、「冬に自分で育てた大根を抜いて食べたい!」という夢、ありますよね。
しかし実は、大根って苗では売っていないことをご存じでしょうか?
大根をはじめとした根菜類は、タネから植えないと上手く育たないちょっと気むずかしい野菜。
でも、そのぶん育て方を少し理解すれば、とても楽しく、そして“自分で育てた味”に感動できます。
今日は、私が実際に家庭菜園で大根を育てた経験を交えつつ、初心者でも楽しめる大根栽培のノウハウをご紹介します。
■ 大根は「タネから」が絶対条件
ホームセンターに行くと、トマトやナスは苗が並んでいますが、大根はなぜないのか?
理由はシンプルで、
根っこを食べる野菜は、植え替えると根が曲がったり、割れたりしてしまうから。
苗の段階で根を触られると、その後の形が崩れてしまい、美しい大根にはなれません。
そのため、大根は最初から「植える場所にタネをまく」スタイルが基本なのです。
■ 植えるタイミングが命!ベストは残暑の9月
大根は冬に食べるイメージですが、実は勝負は9月に決まります。
というのも、
- 10月中に葉っぱがしっかり茂る
- 冬の寒さに入る前に“体力”を付ける
この2つが大根の成長にはとても重要です。
もし10月に入ってから慌ててタネをまいても、寒さが来て成長が止まり、大きくなりません。
ただし、9月といえばトマトやナスがまだ畑に残っている人も多い時期。
さらに、残暑が厳しく、正直に言って畑仕事はしんどい……。
しかし、この時期にひと頑張りするかどうかで、
「冬に立派な大根が食べられるか?」
がほぼ決まってしまいます。
■ 大根の最大の敵は“青虫”。双葉の時期は戦い!
9月にタネをまいた直後は、まだ葉も小さく、めちゃくちゃ無防備です。
そこにやってくるのが——
モンシロチョウのお母さん。
ひらひら飛んできて卵を産み、
その卵から孵った青虫たちが大根の新芽をムシャムシャ……。
放っておくと、一晩で新芽が消えてしまうこともあります。
▼ 対策はシンプル
ネットで覆って守る!
- 双葉の時期
- 本葉が数枚出るあたりまで
この期間さえ守れれば、あとはぐんぐん成長してくれます。
ある程度育ってしまえば、
「虫が食べるスピード < 大根が育つスピード」
となるので、勝手に大きくなっていきます。
■ 軌道に乗ったら、あとは育つのを見守るだけ
10月にしっかり葉が広がり、11月に入れば、もう安心ゾーン。
冬の冷え込みで葉は少し縮こまることもありますが、
根っこ(大根本体)は土の下でぐんぐん太っていきます。
▼ 収穫は11月下旬から
この頃から
「抜きたいときに抜く」
という幸せな生活がスタート。
自分で育てた大根は、瑞々しくて甘くて、買ったものとはまったく違います。
煮ても、味噌汁でも、ぶり大根でも、とにかく美味しい!
■ 4月になると花芽が上がって終了
大根は冬の間はとても美味しいのですが、春になると様子が変わります。
4月頃になると、
花を咲かせる準備=“とう立ち”
が始まり、根っこが固く繊維ばかりになってしまうため、食べてもパサパサした食感に。
つまり、
収穫できるのは冬の期間だけ
ということになります。
「美味しい時期に食べきってね!」という大根からのメッセージですね。
■ まとめ:大根作りは“9月の努力”と“ちょっとの手間”がすべて
大根栽培をやってみて感じたのは、
難しそうに見えて、実はやるべきポイントは数個しかないということ。
- タネから植える
- 9月にまく
- ネットで青虫から守る
- あとは見守るだけ
- 11月下旬から順次収穫
- 春になったら終了
たったこれだけで、冬の食卓に立派な大根が並びます。
何より、
自分で大根を引き抜く瞬間のワクワク
は一度味わうとやみつきです!
ぜひ来年の秋は、家庭菜園で大根を育ててみてください。
畑から引き抜いたばかりの真っ白な大根が、あなたの冬を少し特別にしてくれますよ。

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